きのう何食べた？の電子書籍が安い！おすすめアプリは？全巻無料で読める？

食べる物には一見も二言もある料理人マンガ家、よしながふみが書いた話だ。これは絶対頭の中で考えて机の上だけで描いた話じゃない。どう見ても食べるものにウンチクを言いたいがために描いたのか！？　勝手に思いながら読みはじめました。弁護士シロさんは一家の料理を担当し、安価での買い物や、残り野菜の消費に一喜一憂してくれます。

そのパートナーのケンジは根っからのジャンク好き。二人は軽快にやり取りし、ときどきケンカしたりして、誰かと暮らす苦労と楽しさを見せてくれます。時折法律関係のいざこざも垣間見せてくれて、ストーリー自体も飽きません。この辺りのエピソードもふわふわファンタジーとは違ったしっかり現実に基づいた話なようです。

リアリティだけではありません。きのう何食べたの魅力は、連載が続くにつれて登場人物たちもしっかり齢を重ねていくことです。連載開始当初には生まれてもいなかった子供が小学校に入ったり、親は二人暮らしをあきらめるようになったり。本当の大人なマンガといった感じがします。

ときどき病気の話もありますが、それでも気楽に読んでいけるのは主人公のシロさんやケンジがひょうひょうと元気に毎日過ごしてくれるから。大人がフツウに歳をとっていく、そして大人もフツウにうろたえたり笑ったりする。日常に接したマンガなんだなと思いながら、いつも楽しみに読んでいます。

元々料理をするのが好きな私に、旦那の友人が「絶対気に入るから！！」と半ば押し付けのような形で貸してもらったのがきっかけで読み始めた漫画でしたが、今では自分でも全巻揃えてしまったほどハマっている漫画です。

主人公と恋人のやり取りだけでなく、一つの話に一回の食事（基本夕飯、場合によってはお菓子やご飯屋さんの話）を中心に話が組み立てられていて、その料理の雰囲気に合ったストーリー展開やそれにまつわる登場人物たちの個性豊かな姿なども楽しみの一つです。

日常でさっと作れるおかずや懐かしいと感じるおかずだけでなく、「こういう使い方もあったのか」「こういうアレンジもいいな」「こんな手抜きができるの？」というように食道楽だという作者様（ちなみに作者様が食道楽だというのは他の書籍でさらに詳しく語られています）がおそらく自分でも作られているのだろうなと思わせるレシピが多く、料理好きでそれなりに色々なものが作れると思っていた自分でも勉強になる事が多いです。

特に13巻に出てくるローストビーフは今まで作ってきたローストビーフよりも断然簡単においしく作ることができたため、今では我が家のごちそうメニューの大定番になりました。

きのう何食べた？の漫画で出てくるご飯がおいしそうで、読んでいるだけでお腹が空いてきてしまいます。すごく贅沢をしているわけではなくて、むしろ節約をしているのに、あんなに豪華な品数を用意できるシロさんはすごいです。健康や体型にも気を遣って献立を立てているので、すごいなと思います。

自分自身、料理はしますが品数を揃えたり栄養バランスを考えたりは難しいし料理のレパートリーも少ないので現実にシロさんがいたらご飯を作ってくれないなぁと思いながら読んでいます。

そんなシロさんのご飯を、いつも美味しい美味しいとニコニコ食べているのがけんじなのですが健康や節約に気を遣っているシロさんと反対に誘惑に弱いのかけんじで、すぐコンビニでアイスなんか買ってきては怒られちゃうんだけど憎めない人間性をしているから人と接する時にはけんじみたいに柔らかく接すれば波風立たずに周囲とうまくいけちゃうのかなと思います。

いつも美味しそうにシロさんのご飯を食べているけんじですが正直うらやましいです。ベタベタしているわけではないのに相手のことを、お互いに思い合っていて、性格とかは全然合わないのに、どこかしっくりくる関係性が心地いいマンガだなと思います。

元々よしながふみ先生の作品が大好きで、きのう何食べた？が出版されたときにはどんな切り口で攻めてくるのだろう？という感じで興味本位で読んでみたのですが、エリート（にカテゴライズされる弁護士）の男性（シロさん）と人当たりは良いけれども、旦那にするには…という感じの美容師（ケンジ）の男性の生活を描いた、よく言えば市民的、悪く言えば少しでもBLが嫌いな人には受け付けられないと言ったような作品でしたが、本当にシロさんの食に対するこだわりに「これはケンジじゃないと付き合いきれないわ…」という感想を抱きました。

お金はあるはずなのにしっかりと貯蓄をしてさらに健康的に生活したいというシロさんの節約術（スーパーの特売をしっかりと把握していたり、安い食材を使い回す）に感嘆したり、ケンジの乙女チックでありながらも、それを無理のない程度にシロさんに求め、二人の生活を生き生きとさせる交友関係にも「自分がこんな相手と一緒に住めたらいいなぁ」と思わせるような作品作りでとても読ませる作品だと思いました。

単行本を読んだ後は必ず自分も少し凝った料理を作ろうとしてしまうので、大なり小なり、よしながふみ作品の世の中への影響力はすごいと思います。

BL作品に抵抗がある人でも安心して読める作品になっていますし、男同士の恋愛模様を描いている作品のイメージを覆されると思います。作品全体的に優しい雰囲気が漂っていて、読んでいるだけで癒されます。そして何よりも史朗さんと賢二のやりとりがとても可愛らしいです。

2人ともしっかりとした大人で男性としても人間としても素敵だなと思う部分がたくさんあります。それでいて、2人のときだけにしか見せない子どもっぽい部分が出てくる時があり、そのギャップがたまらなく可愛いです。そしてこの作品に欠かせないのが素敵な家庭料理です。

普段作るような料理ばかりが出てきて、そこに史朗さんや賢二ならではの工夫が詰め込まれているので参考になりますし、作ってみたいなという気持ちにさせられます。できあがる料理からもなんだか優しい雰囲気が感じられて、手作りの料理の温かみを改めて思い知らされます。2人がそんな美味しそうな料理を食べ、食卓を囲んでいるシーンが1番好きです。

好きな人と食卓を囲むことの幸せがしっかりと感じられます。そしてそんな2人を取り巻く登場人物も癖はありますが、みんな良い人ばかりでほっこりします。ずっと楽な気持ちで読み続けられる作品です。

オフ会の友人から借りて一気読みした後、結局全巻購入しました。なぜなら、時折無性に拾い読みしたくなる作品だから。経糸のシロさんとケンジの事実婚状態と、その周辺のざっくりとした人間関係が頭に入っていれば、ふと思い立って手に取るとするりと作品に中に入っていける、稀有な作品です。ただのほんわかしたストーリーとは言い難い、ほろ苦い世間の目、過去の辛い恋、2人の職場のそれぞれの修羅場も笑いと哀愁とがないまぜになって、読み飽きない。

それに何と言っても料理です。第1巻の時点の「目標は2人で二万円以内」は現在の物価スライドではやや厳しいですがそれにしても美味しそう。基本的に麺つゆ(白だし)で和洋中乗り切れると教えてくれたよしながふみ先生は偉大です。あまり他の連載作品では見かけた事がない、リアルタイム進行も斬新です。連載10年以上経って体型維持に努めるシロさん、毛髪減少を髪型で乗り切ろうと決断するケンジ。

なんとも愛おしい。佳代子さん一家の暴走とおおらかレシピは何とも実戦向きでいい。トマトましましのぶっかけ素麺は今は我が家の定番です。予算に余裕があればジルベール・小日向カップルのセレブ食材版に挑戦したくなる。まるで料理の様に、甘辛苦塩っぱ酸っぱいが全て備わった最愛の作品です。

読み始めたとき、主人公の筧さんが43歳でしたが、自分も同じ歳だったので体形維持のこと、食事管理のことなどとても共感することができました。タイトルの通り、日々のご飯の話が中心となっていますが、主婦の私より栄養バランスが取れた食事を作っていて、とても良い刺激をもらいました。同性カップルの話ですが、怪しい展開などは一切ないので、高校生の娘も一緒に読んでいました。

同性カップルの友人の食事の話、筧さんとケンジさんの職場の方たちの食事の話も面白かったです。この漫画の良いところは、主人公、そして周りも年取って行くところです。筧さんは気がつけば50代になっていて、おなじように年を重ねた両親との関わり方について心打たれるシーンが多くありました。ところで気になったのは、毎月の食費を最初は２万５千円でやっていたことです。（途中から３万円になりました）

長年主婦をやっていますが、お昼ご飯代が入っていなかったとしても、その金額であそこまでバランスの取れた食事を作るのは難しいので、ちゃんと特売を狙ったり、旬の安い食材を使って料理しているんだな、と思いました。読んでいるとご飯を作りたくなる本なので、家事をやりたくない日に読むことをお勧めします。

作者のよしながふみさんの別の作品を拝見していたので「きのう何食べた？」にも興味を持ちました。まずは料理に関する表現がとても細やかなことに驚きました。どれも美味しそうで、思わず作ってみたくなるものばかり。

またそれを作る主人公たちの恋愛は、ゲイであるためそのことを時に隠し、また徐々に理解してもらうように努力していくわけですが、ゲイ当事者の気持ちはもちろん、聞くに聞けないでいた家族の心理もとても丁寧に、少し泣けてちょっと笑えてな描写がとても素敵だと感じました。うまくいかないことは、それはゲイであるということが時より影響もするのですがそればかりではなく、いわゆる普通に日々過ごす時にぶつかる物事であり、それを主人公たち以外の魅力的な登場人物たちと交わりながら展開していきます。

また、ドラマ化され人気にもなっていましたが、漫画のイメージを崩すことなく制作されていたので俳優さんや演出さんに思わず感謝したくなりました。食、大人の恋愛、仕事に家族。うまく行かない時には大切な人と一緒に食事を作って、またそれを一緒に食べていれば、日々のわだかまりはもしかしたらどうにかなることなのかもしれない、と読むたびにじんわり感じたりする漫画です。

シロさんとケンジの作る料理が美味しそうで、何度か実際に使ってみたことがあります。グリーンカレーやチキンライスなど、簡単にできてかなり美味しかったです。しっかり仕事をこなしつつ、2人で毎日一緒に食卓を囲む関係性はとても良いものだなぁと思います。

リアルな家庭だと、疲れていたら惣菜を買って済ませてしまったり、それぞれで都合の良い時に食べるようになってしまって、時間的にすれ違いが出来がちだと思います。でもこの二人は、あえて手間を惜しまず手料理を作り二人で食事をする時間を大切にしていて、丁寧で素敵な暮らしだなと思いました。

二人を取り囲む人物たちも魅力的で、スーパーの食材を分け合うカヨコさんなんかはなんでも話せるけれどつかず離れずの良い距離関係だと思います。家に遊びに行って食事を頂いたり、それを作る手伝いをしたり、旦那さんが急に連れてくる友達も交えて食事をしたりと交友関係の広がりにも一役買っています。

こんなご近所友達が居たら、人生がより楽しく過ごせるだろうなと思います。結局この漫画は、タイトルのとおり何を食べたかが題材なので食事を通じて人々の関係性が描かれている、ふんわりとした温かい漫画だなぁといつも思いながら続きを楽しみにしています。